COVID-19に対する抗ウイルス療法による治療の考え方
日本感染症学会のホームページにCOVID-19に対する抗ウイルス療法による治療の考え方が掲載されました。
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_antiviral_drug_200227.pdf
抗ウイルス療法をするかどうかは現時点で以下の基準を参考にするようです。
1. 概ね 50 歳未満の患者では肺炎を発症しても自然経過の中で治癒する例が多いため、必ずしも抗ウイルス薬を投与せずとも経過を観察してよい。
2. 概ね 50 歳以上の患者では重篤な呼吸不全を起こす可能性が高く、死亡率も高いため、低酸素血症を呈し酸素投与が必要となった段階で抗ウイルス薬の投与を検討する。
3. 糖尿病・心血管疾患・慢性肺疾患、喫煙による慢性閉塞性肺疾患、免疫抑制状態等のある患者においても上記 2 に準じる。
4. 年齢にかかわらず、酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある例では抗ウイルス薬の投与を検討する。
50歳未満で持病がなければ基本的には経過観察、50歳以上または持病がある場合は酸素投与が必要となった時点で抗ウイルス薬を投与することになります。50歳未満でも呼吸状態が悪化傾向にある場合には抗ウイルス薬を投与するという指針です。
抗ウイルス薬で何を投与すればいいかという点については、日本での入手可能性と有害事象などの観点からロピナビル・リトナビル(カレトラ)とファビピラビル(アビガン)の2剤が提示されています。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/022601110/
これら2剤のほかにレムデシビルが有望そうです。
治験の結果が待ち遠しいですね。