コロナワクチンと不妊
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vakzin-fc-2
こちらの記事が良くまとまっていました。
コロナワクチンで不妊になるかどうか
新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が始まっています。まだ打っていない方が大多数と思われますが、少しずつ広がっています。
さて、そのワクチンで不妊症になるという情報があったので、調べてみました。
いくつかネット情報を見て回ったのですが、どうやらシンシチン(syncytin)-1という蛋白がキーワードのようです。胎盤形成や脳の機能に関わるとされるこの蛋白ですが、今回のワクチンでそれに対する抗体ができてしまうのではないかという情報でした。
そこで真偽を調べたのですが、結論としてはデマのようです。
今回のワクチンはコロナウイルスのスパイク蛋白に対する抗体を作るためのものです。その抗体がシンシチン-1の働きを阻害して胎盤形成をできなくしてしまうのではないかという話なのですが、そのような事実がないということでした。スパイク蛋白とシンシチン-1の構造が似ていればそういう可能性もあり得ますが、実際には似ていないそうです。現時点で不妊症になるという根拠はありませんので、その点はご安心ください。
コロナ変異株について
最近、イギリス、南アフリカ、ブラジルの各国で変異ウイルスの流行が話題になっています。そもそもウイルスは増殖の過程で変異していくもので、現在日本で流行しているウイルスと1年前に武漢から入ってきたウイルスは当然ながら全く同一ではありません。では今回話題に上っている変異と従来の変異とどこが異なるのかについてまとめてみます。
情報源は国立感染症研究所のホームページです。
まずは変異株の名前ですが、イギリス由来のものをVOC-202012/01、南アフリカ由来のものを501Y.V2と呼びます。ブラジル由来のものはまだ正式な名称はないようです。
これらの変異株はスパイク蛋白の変異としてN501Y変異を有していることが大きな特徴です。この変異によってACE2との結合能が高まり、感染力が高くなるのではないかと言われています。
そして南アフリカ由来の501Y.V2はN501Y変異に加えてE484K変異があることが特徴です。この変異によって、これまでのウイルスに対する免疫が働きにくくなり、ウイルスが体内から排除されにくくなる可能性が指摘されています。
ブラジル由来の変異ウイルスについてはN501Y、E484Kを有しており、上記の特徴を併せ持つ可能性がありますが、まだ臨床的な特徴についてはっきりわかっていないようです。
変異ウイルスが流行することで感染対策が大きく変わるわけではありませんが、これまでよりも念入りな対策が必要になるかもしれません。
以上です。
自国通貨建てGDPと政府支出の正の相関
自国通貨建てGDPと政府支出には極めて強い正の相関があります。(http://mtdata.jp/contents_top.html#Data)
GDPが高いから政府支出ができるのか、あるいは逆に政府支出がしっかりなされているからGDPが成長するのかという議論は、あってしかるべきだと思います。
しかし政府支出がGDPの重要な構成要素であることを考えれば、少なくとも政府支出を拡大することが必要であることは間違いありません。
環境中のコロナウイルス生存期間について備忘録2
もう一つ、こちらのほうが先の報告ですが。
環境中のコロナウイルス生存期間について備忘録
https://www.thelancet.com/journals/lanmic/article/PIIS2666-5247(20)30003-3/fulltextからです。
報道もされている、マスク表面で7日間生きられるという元データですね。
一方で消毒には比較的弱いように思います。
もう1つ、日経メディカルから
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202004/565271.html
N95のエタノール消毒しての再利用は避けたほうが良さそうです。
COVID-19にアビガンが有効
朗報です。COVID-19にアビガンが有効であったようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200317/k10012336431000.html
臨床研究は、湖北省武漢と広東省深※センの医療機関が、それぞれ240人と80人の患者を対象に行い、このうち深※センでは「アビガン」を投与しなかった場合は、ウイルス検査の結果が陽性から陰性になる日数の中央値が11日だったのに対し、投与した患者では4日だったということです。
また、エックス線の画像で肺炎の症状の改善が認められた患者の割合は、「アビガン」を投与した場合は91%と、投与しなかった場合の62%より高かったとしています。
記事ではウイルス陰性化までの期間とX線画像(レントゲン?CT?)の改善割合で差があったようです。
早く論文化されたものを読みたいです。そして我が国でのデータが早く出て、臨床の現場で使えるようになってほしいですね。