新型コロナウイルス(2019-nCoV)が初期にどのように広がったか

新型肺炎の死者が213人、中国での感染者数は9692人となりました。

また日本国内で感染が確認されたのは14人となっています。

そしてようやくWHOが緊急事態宣言を出しました。中国政府への忖度があったのでしょうか。一部では事務局長の出身国であるエチオピアが親中国であったことが影響しているのではといわれているようです。実際エチオピアの債務額は国内総生産の59%でその大半が中国のようですね。

中国からWHOへの圧力があったというフランスの報道もありますし、おそらくそうなのでしょう・・・。

 

参考:wikipedia 債務の罠

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%B5%E5%8B%99%E3%81%AE%E7%BD%A0

 

さて今日はこちらの論文を紹介します。

ここ数日でどんどん新しい論文が出てきています。

 

Early Transmission Dynamics in Wuhan, China, of Novel Coronavirus-Infected Pneumonia.

N Engl J Med. 2020 Jan 29. doi: 10.1056/NEJMoa2001316. [Epub ahead of print]

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31995857

 

武漢で発症した最初の425人について検討された論文です。

年齢中央値は59歳で、56%は男性でした。15歳未満の子供はいませんでした。

2020年1月1日以前の症例は半分以上(55%)が例の海鮮市場を訪れていたのに対し、それ以降の発症者は8.6%にとどまり、7割以上が市場および呼吸器症状を有する人との接触がなかったようです。

10例の確定診断例から、平均潜伏期間は5.2日と推定されています。ただしあくまで平均であり、かなり幅があり、おおよそ14日以内に分布するようです。

早期には7.4日で感染者が倍になっています。

また平均発症間隔(感染者の発症から二次感染者の発症までの間隔)は7.5日、1人から2.2人に感染すると推定されます。