今回のウイルス騒動における中国の功罪

今回の新型コロナウイルスに関連して中国が行ったことをまとめてみます。

 

中国が犯した罪

 中国の武漢市で最初の症例が確認されたのは2019年12月1日ごろだったとされています。12月下旬には武漢の医療関係者の間で新型ウイルスの危険性が認識されていたようです。そこで中国共産党は対策をするどころか、その事実を隠蔽するように指示しました。

 新型コロナウイルスの危険をネットで報じた医師は共産党組織により摘発され、「間違い」を悔いることを強制されました。ウイルスの広がりを指摘した他の第一線の医師8人も「虚偽のうわさの拡散」という嫌疑で警察に摘発され訓戒を受けました。

(参考:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59231

 加えて中国の人民には正確な情報を伝えず、2020年1月11日には「1月3日以降、新たな症例は見つかっておらず、ヒトからヒトへの感染も確認されていない」という記事が配信されています。情報統制の結果でしょう。その時点でも感染は拡大傾向であったにもかかわらずです。

 これらは世界にウイルスを拡散させ、さらに世界のウイルス対策を遅らせた最大にて最悪の罪です。

中国が貢献したと言えること

悪いことばかり言うのはフェアでないので、いいことも一応挙げておきます。

・2019年12月31日にウイルスの存在をWHOに報告しました。

・2020年1月1日に華南海鮮卸売市場を閉鎖しました。

・1月23日に武漢の閉鎖をしました。

・1月27日に中国からの団体旅行を禁止しました。

 

 中国共産党による一党独裁政権だからこそできることをやっている点は評価に値するかもしれませんが、そもそも最初の段階で情報を隠蔽しなければよかった話です。本件に関する罪は大きいです。

 

 最近では、日本が悪い意味で注目を集めているようです。下手すると中国よりも日本が悪者になってしまう可能性も十分あります。(参考:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200214/k10012285571000.html

 残念ながら現時点で十分な対策を行っているとは言えません。このままでは現政権は持たないでしょう。今からでも遅くありません。感染国である中国からの入国拒否など、できることをきちんと行うべきです。