新型コロナウイルスの拡大をどう防ぐか

中国発の新型コロナウイルスが感染拡大しつつあります。

現段階での情報では、飛沫感染でありかつ感染力もそこまで高くない可能性があるとのことなので、そこまで大きな被害にはならないかもしれません。

ただしこの件に関して厚生労働省に苦言を呈したいと思います。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html

上記サイトより「国民の皆様へのメッセージ」が書いてあります。

◆国民の皆様へのメッセージ
 

  • 新型コロナウイルス関連肺炎に関するWHOや国立感染症研究所のリスク評価によると、現時点では本疾患は、家族間などの限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない事例が報告されているものの、持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません。風邪やインフルエンザが多い時期であることを踏まえて、咳エチケットや手洗い等、通常の感染対策を行うことが重要です。

 

  • 武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください。

苦言を呈したいのは太字にした部分です。具体的には「速やかに医療機関を受診」ではなく「医療機関に電話で連絡をしてから受診」としていただきたかったです。

第一に、連絡なしに医療機関を受診されると医療機関側の感染対策が遅れます。医療機関の待合には何らかの病気を抱えた患者さんが多数いますし、そういう方に新型コロナウイルスが感染してしまうリスクを抱えてしまうことになります。事前に連絡があれば、その方を例えば即座に別室に案内するような形がとれるかもしれません。

第二に、すべての医療機関感染症診療に長けているわけではありません。こういった未知の感染症の場合は、やはり指定医療機関で診察をうけるべきだと思います。同じく厚生労働省が出している「中国湖北省武漢市で報告されている新型コロナウイルス関連肺炎に対する対応と院内感染対策」によれば、「診察室および入院病床は個室が望ましい。」とあります。感染症疑い患者さんをきちんと個室で診察できれば良いですが、例えば吹き抜けでつながっていたり、奥のほうでつながっていたりする施設もあります。指定医療機関であれば、未知の感染症患者さんを診察できる個室が準備されています。

数年前に問題になった重症急性呼吸器症候群SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)はいずれも後に2類感染症に認定されました。おそらく今回の感染症も2類感染症に認定されるのではないでしょうか。

感染症を広げないようにするためには感染対策が重要です。個人レベルでできることは月並みですが、手洗い、うがい、正しいマスク着用です。インフルエンザも流行っていますので、健康管理に気を付けましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。